こんにちわ^^初夏の時期になると早朝、良い声で鳴くのがナベシュウです^^
今回の記事では、
ケトジェニックダイエットってのがあるらしいけど、ケトジェニックって何なの?
という疑問にお答えいたします。
人間のエネルギー生産回路には大きく分けて 2 通りあります。
- 糖質をエネルギーにするグルコジェニックモード
- 脂質をエネルギーにするケトジェニックモード
この 2 つが人間のエネルギー生産回路です。
グルコジェニックモードは日常生活に炭水化物が溢れた現代人のエネルギー生産回路で、糖質をメインのエネルギー源としています。
またグルコジェニックモードで使用されるエネルギー生産回路はさらに 2 つに分類されます。
まずは解糖系と呼ばれる回路。
糖質は体内で消化吸収されるとグリコーゲンに変換されて、筋肉、肝臓に貯蔵されます。そして最後に余ったものを中性脂肪として脂肪細胞に貯蔵されます。(この糖質貯蔵の順番をインスリンヒエラルキーと言います)
そして、筋肉、肝臓に貯蔵されたグリコーゲンを活動エネルギーにします。これが解糖系です。
ですので、糖質も取りすぎなければ筋肉、肝臓にグリコーゲンが貯蔵されるだけで太らないということはわかります。
ただ、前述のように現代の日常生活には糖質が溢れています。
白米、パン、麺類、スイーツなどみんなの大好物がスーパーや外食チェーン店に豊富に用意されています。
これで現代人は簡単に肥満になってしまいます。
それでは、解糖系に使われるグリコーゲンが枯渇したときにはどのように活動エネルギーを生み出すのでしょうか。
次に動き出すのが、糖新生と呼ばれる回路。
これは筋肉を分解して、糖エネルギーを作り出す回路です。
ボディメイク界隈ではカタボリック状態と呼ばれるもので、せっかく鍛えた筋肉を分解してエネルギーを作り出すため忌み嫌われる存在です。
余った糖質を脂肪に蓄えたのに、エネルギーが足りなくなったら筋肉を分解するとは人間とはなんと愚かな仕組みでしょうか。もちろん筋肉だけが分解されるわけではなく、脂肪も分解されますが…。
ポイント
・グルコジェニックモードは現代人がメインで使用しているエネルギー生産回路
・グルコジェニックモードでは解糖系と呼ばれる糖質をメインで使用してエネルギーを生み出している。
・現代には糖質が身の回りに溢れていて、糖質をメインにして生きていると糖質過多で肥満になりやすい
・体内の糖質が枯渇すると、糖新生と呼ばれる筋肉を分解してエネルギーを生み出す回路が回り始める
対してケトジェニックモードとはどんなものでしょうか。
これは日常的に体内に糖質が枯渇している場合に切り替わるエネルギー生産回路で、代替として脂肪をエネルギー源とします。
具体的には中性脂肪を分解し、脂肪酸エネルギーとケトン体エネルギーに分解します。
脂肪に蓄えられた中性脂肪をダイレクトに分解してくれるとても心強いエネルギー生産回路です。
ケトジェニックモードでは頭が回らない?
よく『ケトジェニックダイエットをすると頭が回らない』という話を聞きます。これは本当なのでしょうか。
これまで糖質は人間が生きる上で必須だと言われていました。
それは脳が栄養にできるものはブドウ糖だけだと考えられていたからです。
脳の毛細血管と脳の間には血液脳関門と言うフィルターのがあり、このフィルターがとても細く、分子が小さいブドウ糖しか脳に入れないと考えられていたからです。
しかし、研究の結果もう一つ脳に入っていける物質があることがわかりました。それがケトジェニックモードで作り出される『 ケトン体 』でした。
この ケトン体が脳内に栄養を運んでくれるので糖質を取らなくても人間は生きていける のです。
そもそも人間は大昔、 稲作が始まる前は定期的に糖質を摂取できるような環境ではありません でした。狩りによる肉食をメインとする生活。それでも人間は生きていました。
これこそ糖質がなくても人間が生きていけること、ケトジェニックモードの有効性を証明しています。
現代の生活は糖質で溢れています。意識して排除しなければ、日常生活で糖質を取らずに生活をするのは不可能です。
そのためこのケトン体生成の必要がなくなり、ケトジェニックモードもいつしか封印されてしまいました。
糖質制限ダイエットでは糖質を取らないことで、日常的に糖質が枯渇した状態を作り、このケトジェニックモードを利用してダイエットを行います。
わかってもらいたいのはケトジェニックモードでは糖質を取らないことで起きる現代人特有のデメリットもあることです。
ケトフルーと呼ばれる体調不良や、安価でお腹が膨れる糖質を多く含む主食を食べないことで食事の選択肢が減ることや食費がかかることなどもあります。
自分の生活習慣に合わせて、グルコジェニックモードとケトジェニックモードを上手に使い分けたいですね^^
ポイント
・ケトジェニックモードは現代人があまり使用していないエネルギー生産回路
・糖質を意図的に取らずに、体内で枯渇させることによってケトジェニックモードが動き出す
・中性脂肪を分解して脂肪酸エネルギーとケトン体エネルギーを生み出す回路
・ケトン体はブドウ糖と同様、脳に栄養を届けてくれる数少ない物質
・ケトジェニックモードを利用したケトジェニックダイエットはケトフルーと呼ばれる特徴的な体調不良を引き起こすため注意が必要。