こんにちわ^^ナベシュウです^^
今回の記事は、
飲むだけで痩せる魔法のようなサプリメントはないかなあ
というような甘いことを考えている方に読んでいただきたい記事です。
結論から言うと飲むだけで痩せるようなサプリはありませんが、太りにくくなるサプリメントはあると言えばあります。
その名は『難消化性デキストリン』。
人によっては聞いたことがあるという方もいるかもしれません。この難消化性デキストリンの効果を今回は紹介していきます。
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難消化性デキストリンは簡単に説明すると、『体内で消化されにくいデンプン』です。
トウモロコシのデンプンを焙焼し、アミラーゼ(食物として摂取したデンプンを消化する酵素)で加水分解し、その中の難消化性成分を取り出したものが難消化性デキストリンです。
一時期ブームとなった『特茶』はこの難消化性デキストリンが入ったお茶です。
また、小林製薬が販売している『イージーファイバー』、大塚製薬の『賢者の食卓』もこの難消化性デキストリンのことです。
一度、これらの商品を買ってもらえばわかるのですが、難消化性デキストリンは無味無臭で何かに混ぜても全く味が変わりません。
そのため食事と一緒に摂取しやすいサプリメントです。
では、この難消化性デキストリンを摂取するとどんなメリットがあるのでしょうか。
難消化性デキストリンのメリットは様々ありますが、『太りにくく』なる効果が目立ちます。
勘違いしてほしくないのは『痩せる』のではなく、『太るのを防止する』ような効果です。
だからと言って難消化性デキストリンを取っていれば、暴飲暴食をしても良いというものではありません。
『特茶飲んでるから脂っこいものいっぱい食べちゃおう^^』なんていうのはもってのほかです。
それを肝に銘じておいていただきたいと思います。
それでは最初にメリットを一覧でご紹介します。
- 食後の血糖値の上昇を穏やかにする
- 食後の血中脂肪量の増加を抑える
- 腸内環境の正常化
- ミネラルの吸収を促進する
- GLP-1の分泌の促進
このようなメリットがあげられます
それでは、一つずつ説明をしていきます。
食後の血糖値の上昇を穏やかにする
これは有名かもしれません。
『特茶』もこのフレーズと共にブームを作りました。
通常、食事をすると体内の血糖値が上昇します。この血糖値の上昇は悪いことではありません。
血糖値が上昇すると、その血糖値を下げるためにインスリンと言うホルモンが分泌されて、血中の糖質が各細胞に取り込まれて、取り込まれた糖質は人間の活動のエネルギーとなります。
しかし、食事の方法によってはこの血糖値が必要以上に上昇してしまいます。
例えば高糖質なものを大量食べると、血糖値が急上昇し、必要以上に分泌されます。
血糖値が上昇している状態は人体にとっては危険です。血糖値が恒常的に高い状態だと身体の各部位に異常が出てきます。例えば失明、手足の壊死などが有名です。いわゆる糖尿病の合併症です。
したがって、人体は血糖値が急上昇するとそれを急いで下げるために、過剰にインスリンを分泌してしまうのです。
それに伴って、血中の糖質も過剰に細胞に取り込むという結果になります。
細胞に取り込まれた糖質は使われなければ脂肪として蓄えられます。これがインスリンによって太るメカニズムです。
そして、この血糖値の上昇をゆるやかにするのがこの難消化性デキストリンです。
血糖値の急上昇を抑えることで、必要な量だけのインスリンを分泌するようになり、太りにくくなるのです。
食後の血中脂肪量の増加を抑える
前述の血糖値と共に、食後には血中脂肪量も増加します。
血中の脂肪は、中性脂肪とも呼ばれ前述の糖質ともに身体を動かすエネルギーとなります。
この中性脂肪も運動などを行って使い切らなければ余剰分は脂肪となって蓄積されます。
したがって血中の中性脂肪の量が減れば太りにくくなるのはわかると思います。
また、中性脂肪の増加はそれ以上に大きなデメリットがあります。
それは『血液がドロドロになる』ことです。血液内にドロドロの脂肪が増えるのですからこれは想像できますね。
血流は体内の細胞に栄養素とエネルギーを運ぶ大事な物流機能です。
血液がドロドロになれば栄養素もエネルギーもスムーズに細胞に運べなくなります。
結果として、筋肉が育ちにくい、脂肪が燃えにくい身体になってしまいます。
そんな血中の中性脂肪を減少してくれるのが難消化性デキストリンです。
関連記事:ダイエット、筋肥大において血流改善を行うメリット + 改善方法を紹介
腸内環境の正常化
難消化性デキストリンは、トウモロコシをどうたらこうたらという説明を冒頭にしましたが、平たく言えば『食物繊維』です。
そうなればこの『腸内環境の正常化』という効果も理解できます。
食物繊維は腸内細菌のエサとなります。
腸内細菌もエサがたくさんあれば、嬉しくって腸内環境をどんどん良くしてしまいますね。
食物繊維については、以前のスーパー大麦の紹介で詳しく説明をしていますので一読ください^^
関連記事:ダイエットにおすすめ|スーパー大麦のすごい効果+実際に食べた感想
ミネラルの吸収を促進する
難消化性デキストリンはミネラルの吸収を促進します。
ミネラルとは『カルシウム』、『マグネシウム』、『鉄』、『亜鉛』などの栄養素です。
カルシウムなんかは『骨を作る』みたいな感じで有名ですね。
特にマグネシウムは肥満改善などに効果があり、ボディメイクにおいては積極的に取りたいミネラルの一つです。
また、精神的なストレスにも効果があり、睡眠が改善されます。睡眠は肥満に効果的なのは周知の事実^^
関連記事:筋トレと睡眠の深い関係を考える
では、なぜ難消化性デキストリンはミネラルの吸収に効果があるのでしょうか。
メカニズムを知らないとサプリメントの楽しさが半減しますのでしっかりと説明します。
難消化性デキストリンは前述のように腸内細菌のエサとなり、彼らを活発に働くように促してくれます。
そうなると彼ら腸内細菌は、代謝産物である短鎖脂肪酸をたくさん分泌するようになります。
この短鎖脂肪酸は腸内のph(ペーハー)値を低下させます。
ph値は知ってますよね?中学校の授業でやりましたね。この値が高いとアルカリ性、低いと酸性です。
このph値が下がること腸内が酸性になりミネラルの可溶化を促して、体内への摂取が促進されます。
腸内細菌は本当にかわいい奴です^^彼らと良い関係を築くことであなたのボディメイクはどんどん加速していきますよ^^
GLP-1の分泌の促進
はいでました。GLPー1です。
少し前に『ビクトーザ』とかいう注射がダイエットに良い!!とかいうYOUTUBEの動画が炎上したのを覚えている人はいるでしょうか。
このビクトーザこそGLPー1なのです。
このビクトーザは糖尿病の治療のために使用する注射なので、
『治療のためのものをダイエットのために使用するなんてモラルとしてどうなのか?』
『紹介するYOUTUBER、案件を出したクリニック共にヤバすぎるだろ』
と言うような趣旨の炎上だったかと思います。
糖尿病治療にはビクトーザの他にインスリン注射と言うものがあります。
直接インスリンを注射するよりは、低血糖の危険性は低いかもしれませんが、確かにダイエットのために糖尿病の治療薬を注射するのはちょっとどうなのかと思ってしまいますね。
作用としてはビクトーザを注射することで、血糖値が上昇するため、食事なしで満腹感が得られるというものです。
ビクトーザは過食症の治療として処方することもあるみたいなので、ダイエット目的で使ってはいけないというものではないのかもしれませんが、私にはよくわからないのでこれの是非については何も言いません^^
ただ一つ言いたいのは、
『ビクトーザなんかなくてもGLP-1は体内で出せるで^^』
と言うことです。
このGLP-1は腸内細菌が産生した短鎖脂肪酸によっても分泌されるのです。ここでも腸内細菌は活躍するんです。
本当にかわいいやつめ^^
みなさんもビクトーザなんか打たずに、難消化性デキストリンを混ぜたお茶とか、コーヒーとか飲みましょうよ^^
このように難消化性デキストリンの健康面への効果は多岐にわたります。
私は飲むだけで痩せるようなサプリメントはないと思っていますが、飲むことで健康になるサプリメントはあると思います。
健康になることによって、結果的に肥満が解消されて痩せるということはあるのかもしれません。
サプリメントを摂取するときは少し回り道して考えるようにしましょう。
『飲む→痩せる』
ではなく、
『飲む→○○になる→痩せる』
ですね。
このワンクッションを噛ませることで本当に効果のあるサプリメントを見つけることができると思います。
その一例が難消化性デキストリンだと思いますよ^^ではでは^^